お久しぶりです。
タイトルが長いんだけども、これが正式名称なのでね。
ということで、エレキさんの一人芝居にしてユニット立ち上げの初回公演「ケンキョウ」を観劇しました。
渋谷悠さんのモノローグ集「穴」から9つの物語を抜粋してオムニバス形式で上演されるというものでした。公演前に、エレキさんがネットで買えるよー、とXで呟いておられたので、ネットじゃなくて本屋に取り寄せて買った次第です。()
もう本当に素晴らしいの一言なんですが、せっかくなのでひとつひとつの物語の感想を綴ろうかと思います。
オムニバス形式なので、途中衣装替えの時間があるのですが、その間もザッピングのようなBGM(エレキさんと音響の一生さん合作!)が流れていて、直前に見たお話の余韻に浸ったり、次はどんな人物が登場するのかワクワクしていたので、「早く出てこないかなぁ」なんて気持ちは一切なかったですね。
①久保さんの人生が変わった日
エプロンの柄のファンシーなこと。かわいい。電話を取って「時間かかりそうだな」って感じで親機ごと持って移動するときに、電話のコードを避けながら移動してて、細かな動きが本当に素晴らしい。コードが見えた。相槌の「ええ」の言い方があまり今までのエレキさんで聞いたことない感じだった気がする。形勢逆転して久保さんを詰めるときの言い方、別にきつくないんだけど言われた方としてはなかなか嫌〜な気持ちになるっていう。笑
②ホストの説教
金髪ロン毛カツラに真っ赤なシャツwwwwwwとりあえずビジュアルでまず笑う。チャラ男のノリ的なやつがねぇ、無理をしてるというか。なんだけど、後半シリアスな展開になるとさすがエレキさん。こちらにも訴えかけてくるように言葉を発するんだものなぁ。ホストの必死さがヒシヒシ伝わってきて切なくなる。
③ソクバッキー
そう来たかーーーーー!(ビジュアルの話)あれアスコットタイってやつではなかろうか?そして若干大きめのジャケット。そうかそうか、ああいうタイプの人間はそういう格好してそう。この衣装にしようと思ったエレキさんが天才。ありがとうございます()原作読んでもわりと気持ち悪かったのだが、これどうなるんだヤバそう、と思ってたらもう。すごいの来た。
「彩ちゃぁん」
wwwwwwwwwwww無理www最高wwwなにその呼び方wwwヒィwwwブログにあるまじき大量の草を生やしてしまいましたよ。このソクバッキーのキャラクター、エレキさんの過去作品でも見たことない感じで、本当に最高でした。目もバキッてるし。彩ちゃん(笑)に水が入ったグラスを渡すときの仕草もなんでそんな絶妙に気持ち悪いの。笑
最後のセリフ「生理かな」が暗転したあとに言うのずるすぎる。めっちゃ気持ち悪いもんなぁ。最高。笑
④反省会
エレキさんの人形遊びだーーーー!!おおおおぉ!って思いながら見たのに結局なんかすごかった。男性(通常の声)・クマ人形(渋声)・リカちゃん人形(高音)、て3種類の声を瞬時に切り替えててすごい。クマの方見ながら高く上げた左手に持つリカちゃんの声を出したりしてて、なんかすごかった。すごいしか言ってない。これを、この男性がひとりでやってるんだから…それで人に告白して逃げられてるんだから……面白さと同時に不気味さも感じるのよね。私が原作を読んだときのイメージと、エレキさんの演じられた舞台の衣装などがだいぶ違ってて面白かった。作業着っぽいの着てたね?
⑤口紅
この舞台で1番シンプルな格好。奥さんに逃げられた旦那さん。(お子さんは側にいる)これで次の女性役の準備も兼ねてるっていうんだから効率も良いときた。女装が趣味なんだ、と告白するお話。その証明のために実際にお化粧されるのよね。ファンデーションからアイブロウのアイシャドウ、締めに口紅、と。セリフ言いながらお化粧なんてどうやるんだ。相当練習した、とアフタートークでもおっしゃってたから、大変だっただろうなぁ。眉毛マジむずい。そういえば、最後なんでウインクしたんだ…?ウインクエレキさんにやられてたけど、よく考えたら何故だ…?
⑥作り話
アーーーーーーーーー良い。叫んでるときはだいたいビジュアルのこと。黒髪ボブヘアだ。ズボンはたぶんこれまでのままな気がするけど、シャツの袖がわりとずっと萌え袖だったのでちょっとオーバーサイズのシャツなんだろうな、と予想する。エレキさんの体格(肩幅)は仕方ないにしても、そんなところは気にすることじゃないぐらい、もはや私よりも女性だった。「『あなた』がいらないの」の「の」の言い方というか語尾の感じがとても女性っぽかった。なんで?(なんで?)言い方とか仕草や動きが本当にどこかにいそうな女性そのもの。ホストのときと比べると足の組み方も違うし。(ホストはわりと動き大きめだけど)実は私、原作でこのお話が1番好きだったので、これを演目に入れてくれていてとても嬉しかったんですよね。最後のセリフは本当に良い。刺さる。
⑦勧誘
次は茶髪ロングだーーっ!えっ、これも似合う。スカートだ…。いや着替えてるときにベルト外す音聞こえたから分かってたけどスカートだ…。そしてこの衣装が素晴らしいんだ。「サンダル」。うわーーーーーーー近所に住んでるーーーーーやだーーーー!っていうのがすぐ分かる。サンダルで来れるぐらい近くにいる、っていう。これも女性なんだけど、また先ほどの人とは全く違うんですよね。原作の文でもわりと「んん」や「、」が多用されてて、そのへんの言い淀む具合とか言葉のつまり方で、自分が救われた集会になんとかして友人のノンちゃんのことを説得したい、でも若干言いにくい、というのを感じましたね。
⑧共食い
ハーーーーーーーーーーやばい。さっきまで哀愁漂う女性、髪振り乱してまで勧誘する女性だったのに、このイケオジ上司。黒縁メガネにストライプのネクタイ、そして極めつけの結婚指輪。これは小道具こそないけど、エアでお酒注いだり飲んだりする動作が多くて、それが本当に上手い(美味い)んだよなぁ。日本酒かなぁ。結婚生活の秘訣(果たしてあれは秘訣なのか)を部下に語っている、というのがよく分かるのよね。
⑨祈り
原作では女優モノローグに分類されてるけど、わりと男性・女性どちらでも成立するお話。だからなのか、衣装の帽子を髪の毛が見えないようにすっぽりかぶってらっしゃって、男性でも女性でも、どちらにも捉えて良さそうに感じたんですね。話す声も、特段低すぎず高すぎずだったので、原作読んだ人も読んでない人も違和感なく見れるようにされたのかなぁ、と勝手に想像します。フォロワーさんたちも言ってたけど、ライティングが本当に神々しい。原作読んだときは、なんとなく神棚にでも祈ってるのかと思ったけど、この舞台の場合はキリストとか天使様とか、お祈り先は日本の神様ではないように思えました。
こんな感じでしょうか。1回見ただけだけど、満足感がすごい舞台でした。とはいえ、お話を全く知らん状態で見てみるのも良いんだろうなとも思いました。どっちにしたってエレキさんはいつだって我々観客を満足させるものを見せてくださるのでありがたい限りです。
9人のキャラクター全員、誰1人として同じ人はいなく、当たり前なんだけども、それを1人で演じているというのが恐ろしい。相当人間観察していないと出来ない気がします。
小林エレキの豪華詰め合わせセット、的な舞台でした。素晴らしい舞台をありがとうございました。
今回は、これにて。