オーベルジュ・ド・ダブルブッキング 感想

 

お久しぶりです。

さて、先日またしても札幌にて舞台を観劇して参りましたので、その感想を綴ります。

yhs25周年記念公演「オーベルジュ・ド・ダブルブッキング」を見てきました。

 

お話としては、北海道のとある山奥にあるオーベルジュアンビエント」に、2組のお客様がくるんだけど、1組の予約しか受けていなかったというダブルブッキングが起こる。そしてこのオーベルジュアンビエント」は実は暗殺協会の拠点であるというもの。その事実を知らない2代目オーナーと先に「アンビエント」に来た皆本夫妻。そして暗殺協会の事実を知る先代オーナー時代から働くスタッフたちと、その暗殺協会の代表を狙いに来たもう1組のお客様である宮西夫妻(偽)。

ただのダブルブッキングではなく、暗殺協会の事実を知る者と知らない者が存在するこの状況は果たしてどうなるのか!

みたいな。

 

本当にテンポが良くて、時折吉本新喜劇を彷彿とさせるような場面もいくつかあり、笑いをこらえることが出来なかった。皆さんキレキレだったからねぇ。そして、それぞれにキャラがしっかりしてるので、せっかくなのでキャラごとの感想を綴ってみようかと思います。順番は適当に思いついた順です、悪しからず。(一部ダブルキャスト)

 

若槻さん(櫻井さん)

オーベルジュアンビエント」の2代目オーナー。絶妙に「ああ、今まで定職に就いてなかったんだなぁ」というのが風貌というか纏うオーラからも感じられた。慣れない仕事、なんとなく自分は嫌われてるという気持ちから「辞めたいぃぃ」ってなるのもよく分かる。その動きが面白すぎたけど。焦るとありもしないことを口走るけど、今回のこのお話に関してはそれがなんだか上手いことピースが合わさって危機を乗り越えた感がある。最後に「銃とか撃ってみたいです~」「カッコいいじゃないですか~」とか言うあたりが中二病こじらせてるしこのオーナーやっぱり不安だなぁなんて思ったりもした。笑

 

児玉さん(エレキさん)

このオーベルジュアンビエント」での一番の古株であり、暗殺協会の重鎮。基本的にずっと真顔で姿勢も良くてピシッとしてるしオーナーのことも全肯定なんだけど、その真顔と言い方の圧が強すぎて怖がられてるのが面白い。途中でぎっくり腰になるときもカッコ良いまま片膝立てて背筋は伸ばしたまま固まってるので最初なにが起こってるのか全く分からなかったけど、そのポーズでぎっくり腰になってると分かったときの面白さは半端なかった。カッコ良すぎるんよ…。そして、後半普通に殺陣がカッコ良かった。よくあの近さで振り回される凶器を避けられるもんだなぁ。見てるこちらがすごくハラハラしてしまった。ちなみに、あまりにもぎっくり腰が辛そうに見えたので「エレキさん腰大丈夫かな…」と中の人とごっちゃになってしまったほど。

 

宮西夫妻(深浦さん&長さん)

お客様のフリをした暗殺者。夫婦に偽装して来店。主に長さん演じる蛍が児玉さんを暗殺することに執念を燃やしている。深浦さんの第一声が大きすぎてびっくりした。蛍の車椅子さばき(?)が本当に車椅子使ってる人の動きですごかった。貴浩(深浦さん)はそんな蛍に振り回されつつも、ダブルブッキングされたことにちゃんと納得出来る理由を求めたりと結構カタギな感じ。皆本さんに「バレてるよ~」って言われた時の狼狽っぷりがすごい好き。

 

西納さん(小島さん)

オーベルジュアンビエント」のスタッフ(事務員)。知的な見た目通り、きっちり仕事も出来るけど、結構キツめの口調で不平不満を口にするのがギャップ。ぎっくり腰になった児玉さんを連れていくときに「おじいちゃん歩けてるよ~」とか言ってるのがサイコーだった。おじいちゃん呼ばわり…笑 最後の方で自身のコレクションのひとつである空砲?みたいなのをぶっ放してたのも大変良かった。

 

皆本夫妻(A.丹治さん&青木さん B.能登さん&岩渕さん)

銀婚式記念にこのオーベルジュアンビエント」に来店したお客様。25年前に先代オーナーに銀婚記念に来られませんか?と提案されて、本当に25年後に来店された。主に食事を楽しんでいるのでセリフも少なめだが、その分めちゃくちゃ酔っぱらってる。千鳥足の能登さんに、目が座ったタイプの酔っ払いの丹治さん。Bチームの夫妻はお互い陽気でテンションも同じでかなり仲良さそう。Aチームの夫妻は奥さん(青木さん)最初こそおしとやかなんだけど、酔ってくるとめちゃくちゃ声あげて笑ってた。いろんな酔っ払いを見れて楽しかったなぁ。旦那さんの過去の話(字幕ver)、声になってる言葉と字幕の意味がもしかしたら真逆になってたりするのでは…?と観劇後に思ったけど時すでに遅し。確認出来なかったし観劇中は分からなかったなぁ。そこちょっと気になるね。能登さんファンとしては、酔っ払い能登さんは終始可愛かった。

 

長嶋くん(A.ひろぴぃさん B.まっす~さん)

オーベルジュアンビエント」のスタッフ。オーナーの教育係でもあるかな。なんにも出来なさすぎるオーナーに言葉使いは丁寧だけど腹立ちまくってるのがよく分かる。まっす~さんの目玉飛び出しながらオーナーのこと睨んでるのがものすごかった。ひろぴぃさんの方がわりと優しい雰囲気出てたけど、やっぱりオーナーのことは嫌いそう笑

 

南田さん(A.曽我さん B.国門さん)

オーベルジュアンビエント」の天才シェフ。国門さんの方はかなりミステリアスな感じ。曽我さんの方はあっけらかんとして飄々としてた印象。料理だけじゃなくて過去には宮西夫妻と同じく児玉さんを暗殺しようとしただけあっていろんな細工も出来る器用な人物。その腕を買われて児玉さんからここで働かないかと言われて働いてるけど、暗殺されかかってスカウトする児玉さんもどうかしてる…笑

 

真賀さん(A.岩杉さん B.最上さん)

水道屋さん、ならぬ死体処理係。死体処理に来ただけなのにこの騒動に巻き込まれるから一番大変だった人物。もがさんの方はやっぱりカッコ良くて、岩杉さんは初めて見たんだけどすごいかわいらしかった。ぴょんって片足あげたりしてた。

 

鷲田3兄弟(A.アルトさん B.氏次さん)

クレーマー。暗殺される人物。料理に虫(ニセモノG)混入してるとかイチャモン付けるけど、口直しの飲み物サングリアをもらったときに、氏次さんは「え、やだぁ。ほんとにぃ~」ってオネエ口調でめちゃくちゃ喜んでた。笑 そのあとはほぼ死体役。なのにどうしてそんなに面白いんだか。ずり落ちていくのはジワジワ面白かった。

 

このニセモノGを児玉さん1回胸元の内ポケットにしまうんだけど、それ見たときに「あ、これ絶対最後にオチで使われるやつ」と察してたのに、いざオチとして使われるときにはニセモノGの存在とかすっかり忘れてて「あーーーそれーーー!!」ってなった。悔しい~笑

 

円盤化もされるようなので、また発売されたら見直したいなと思います。ワンデイゲストの皆さんの分も全部見てみたいけど、どうなんだろうか。

いやぁ本当に面白かった!久しぶりに小樽にも行ったりしたし、暑いとはいえ比較的過ごしやすかったのでいい夏休みを満喫出来ました。フォロワーさんにもお会い出来たしなによりのとえれきのおふたりにご挨拶も出来たし大満足です。

yhs25周年、本当におめでとうございます!!

 

今回はこれにて!