幕あけ前 感想

 

明けましておめでとうございます。2022年もマイペースに更新していこうと思っています。

 

では今回は、怒涛の北海道遠征観劇旅第2弾で観劇した、yhsさんの「幕あけ前」の感想です。公演から1ヵ月後に感想……時間かかりすぎましたね…。

この公演は後日配信もあるということなので、このあと綴る感想はネタバレありますので配信を見てから読んでくださるとありがたいです。読まなくてもいいんですけどね()

以下、ネタバレありの長文です。

 

 

 

 

 

 

 

 

感想は役名ではなく、あえて役者さんの名前で書きます。

人気ユニット歌手、ファーム・キールの初の2人芝居の本番直前。最後のカーテンコールのリハーサル中。歌詞が覚えられないわ、セットは壊れるわ、衣装もビリビリに破れるわ、挙げ句ファーム・キールの2人の仲は最悪だ、本番まで1時間しかないわという地獄のような本番前の裏側の裏方さんの奮闘劇

演劇関係者からしたら絶対起こってほしくない、夢で見がちな悪夢みたいな出来事を題材にしているお話で、それを舞台でやるというのがすごい。と同時に普段観客からは見えない裏方さんの仕事やどういう役割をされているのかを、この舞台を通して少しは知れたのかなと思う。

まさか着てる衣装がどんどん破れていくとは思いもしてなかった。着る予定の衣装がなんかの拍子に破れてしまうのかなと思ってたら、既に衣装着ててその状態で喧嘩して破れるとか…。わんぱくだなぁ、おい…wそれにしても破れ方がまた破壊力満点で。破れるだけに。能登さんが田中さんに「新島さん(田中さんの役名)!」って爽やかに呼んだらこの衣装直して、だもの。

セットの椅子の壊れ方はこれはこれで動きがすごくマンガチックで面白すぎた。杜花さんが櫻井さんを押したらその勢いのまま櫻井さんが椅子を飛び蹴りするっていう。そして壊れる…。あれどうやってあんなキレイに壊れるの…。壊れた椅子にダボ刺さってたのに(細工を見るな)

田中さんのさ、持ち歌を全力で歌わされるシーン、衣装も相まってかわいさ振り切れてたよね。目潰れるかと思った、かわいすぎて。()そのあとなるみさんがいなくなってからおもむろに帽子投げ捨てて椅子に大股で座ってサイドの髪が少し垂れた感じ、たまらんかったですね。色気…。あのダンスの振り、全部田中さんが考えたっていうんだもの、すごすぎる。(実際にあるアイドルっぽい振りを切り貼りしたとか)

まっすーは、なんというか大きくなりましたよね…(見たのは2020年のヘリクツ以来)身体はボリューミーだけども小心者というか気が弱い感じが、ある意味ギャップがあって良かったのかもしれない。でも気が弱いけど必死にもがいてて自分なりにやれることはやります!と回りの人に頼って助けたくなるような訴え方をするのがまたいいんだよなぁ。そこがまっすーの良さなのかなと。

美術大工師弟、「ん~~~↑?」「あ~~~↑?」の言い方が歌舞伎。だんだん語尾のクセが強くなっていくのも面白かったですね。重堂さんの師匠、敬語なのにかなり煽ること言うっていうギャップが面白かった。師弟で喧嘩してその流れで各々が作ったセット破壊するの狂人すぎる。

なるみさんの社長、確かに嫌な感じではあるけど、そこまで嫌悪感を抱かなかったのは後々の雑な扱いのせいなのか。ww養生テープでぐるぐる巻きにされてるのはお見事でした。養生テープで良かった(剥がしやすい)。

能登さんの舞台監督さんがファーム・キールに呼び掛けるシーンはあまりにも格好良すぎた。全身黒の服もマイクを通して聞こえるお声も立ち姿も全部が合わさってものすごい格好良かったです。「歌詞が覚えられないなんてそんなしょうもない理由で公演中止って簡単に言っていいものじゃないです。」(ニュアンス)

このコロナ禍で通ずる台詞でもあり、響くものがありました。

エレキさんテツヤさんのファーム・キールはもうほぼ出オチで。テツヤさんのマネキン感。そしてやはり背が高すぎる。足がめちゃめちゃに細くて折れないか心配でしたww対してエレキさんは程よく筋肉のついた足で、真っ白に輝いていましたね。良いものを見れました。()

最後のあのライブ感はもう2021年で1番ぐらい楽しかったです。南参さんの登場はズルいです。ww

 

 

単純に、見て起こることに笑って少しホロリとして最後には満面の笑みで会場をあとに出来た舞台でした。こんなに楽しくて幸せなことはないです。

2021年、結構な数の舞台を観劇出来たんですが、この「幕あけ前」が1番楽しかったような気がします。

このあとの劇団コヨーテの舞台も見たのですが、その舞台と同時にこの「幕あけ前」に出られてたエレキさんは怪物だなと思った次第です。すごすぎる…。

 

さて長くなりすぎました。今回はこれにて!