ミュージカル ジキル&ハイド 感想

 

お久しぶりです。

 

先日、梅田にて「ジキル&ハイド」を観劇してきました。今年初観劇。

昨年の鎌倉殿からすっかり柿澤さんが気になっているので、その柿澤さんバージョンの方を見てきました。その感想を綴っていこうかと思います。ネタバレあり。

 

 

 

 

舞台ってだいたいなにかしら笑いどころがあるもんだと勝手に思ってたんですけど、ジキハイに関しては本当にあの1回しかなかったなぁというところ。それも結構地味に。

以下話のあらすじ。間違えてるところもあるかもですがご容赦を。

 

人の中に渦巻く「善」と「悪」の感情。その感情の「悪」だけを取り除くことが出来れば戦争も小さな諍いも起こらなくなるのではないかと考え、「悪」を取り除く薬を研究しているのがジキル博士。その試験のために、終末期患者のひとりに試させてもらえないだろうかと議会でお偉いさん方に訴える。が、もちろん全く相手にしてもらえず。「神への冒涜だ」などと言われる始末。

散々な思いで婚約者エマとの婚約パーティーへと赴くジキル。エマと友人のジョンはジキルの研究の良き理解者。婚約パーティーも終わり、ジョンはいまだに議会の結果にガッカリしているジキルを「気晴らしに」ということで売春宿に連れていく。婚約者がいるので乗り気ではないジキルだが、そこでひとりの売春婦に出会う。それがルーシー。ルーシーと何気ない会話をしてなにかを閃いたジキルは早々と帰ってしまう。

その夜、誰にも話さず、その「悪」を取り除く薬を自分で飲み、試すことにしたジキル。そこから全てが狂い出す。

 

このジキハイの代表曲?的な「時が来た」はどんなときに歌うんかなぁと思ってたんですけど、この曲から地獄が始まるみたいなところがありましたね。ジキルとハイド。これの演じ分けがすごすぎましたね、柿澤さん。ジキルは普通の、優しさ成分多めの(思考はちょっとアレだけど)人物。に対してハイドはもう見た目からヤバい。簡単に言うと晩年の某マイケルみたいに見えました()

見た目もだけど、まず声が違いすぎてびっくりしますね。100歩譲って喋り声が違うのは分かる、しかしこれはミュージカル。つまり歌がある。何故その歌声まで違うのだ…??歌声ってなかなか変えられないイメージがあるので脳がバグった。後半にジキルとハイドが交互に歌う(「対決」って曲かな?)のがあるんだけど、本当に瞬時に声が変わるので驚くと同時に、どっちの声のときにどっちの役なのか混乱しないのかしらと思いました。(私は混乱しました)

これに叔父上(真田丸)こと栗原さんも出てらしたんだけど、これぞまさに「英国紳士」って感じでカッコ良すぎましたね。調略も文官もワイン作りも英国紳士にもなれるだなんて強すぎる…(真田丸、鎌倉殿、札幌のラジオドラマ、ジキハイ)

 

話としては最後どうなったの、っていうと、婚約パーティーの2か月後?ぐらいに結婚パーティーがあるんだけど、その頃のジキルは、薬でジキルとハイドを行き来(?)して体調も悪くしてたけど、なんとかハイドの人格を抑えることに成功してた。けれどそのパーティー中にハイドの人格が出てきてしまう。挙げ句婚約者のエマに手をかけたところを友人のジョンに撃たれて絶命する。「自由にしてくれ…」って言いながら。エマの腕の中で。

こんな地獄があるか?と思ったよ。

ポスターのキャッチコピーに「愛か、破滅か」って書かれてて、「破滅やん…」ってなってしまった。でもある意味「愛」もあったよなぁ、と。ジキルとハイドを行き来して、どうしようもなくなって、そんなときに撃たれたのはジキルにとってもハイドにとってもこの苦しみから解放されたようなものだよなぁと思うと切なくなるばかりでした。

話は細かいことを突き詰めるとツッコミどころも結構あるんだけど、もう本当にずっとヒヤヒヤしながら見てました。結末にしても、「なるほど、そうなるしかないよなぁ」と納得しました。

あとはやっぱり皆さんの抜群の歌唱力に楽しませてもらったり、胸にグッと来るものがあったりと忙しかったです。劇場で生で聞く抜群の歌って最高だな!!!!と思いました。

本当に見れて良かったです!!チケット買うのためらってたけど、買った私もグッジョブでした。ミュージカル楽しい!!ミュージカルへの苦手意識が完全になくなりました。

素晴らしいものをありがとうございました!

 

 

今回はこれにて。